おにぎり君も、同じようにおどりながら歌いました。
歌っていると、 なんだか体がムズムズとしてきました。
なんだろう?
「どうしたのじゃ?」
神様がふしぎそうに聞きました。
「神様、おどっていると、体がムズムズするんです」
神様はじっと、おにぎり君を見て言いました。
「ほ、ほ~う。なるほど、なるほど、なるほどなあ~。これは、すごいことになっておるぞ!!」
「え? なにがですか?」
「おまえ様の中で、タネたちの根っこが生えておるようじゃ。そら、そら、そら、もうすぐ芽が出るぞい!!」
ニョキ!! ニョキ、ニョキ、ニョキ!!
おにぎり君の体のてっぺんから、小さな、小さな芽が出てきました。