第4話 シュガー姫のこと
「シュガー姫、今日から新しい料理人さんがこちらに来ますぞ」
メェさんの言葉に、シュガー姫はキョトンとしました。
「どうしてぇ? だって・・・今だって料理人はいるじゃない」
はは。苦笑しながら、メェさんは続けます。
「そうですな。でも彼は世界一ですぞ。わたしが保証いたします」
「ご飯より、あたしはおかしの方が好きだもん」
シュガー姫がポケットからキャンディを取り出して、口に入れました。
「たべるぅ?」
「・・・いえ、けっこうです。ありがとうございます」
メェさんはため息です。おとなしく画用紙に絵を書き出したシュガー姫の側、メェさんは悩んでいます。
いつか・・・このお姫様を、見違えるようなレディに変身させられるのでしょうか。
そんな魔法がどこかにあるのでしょうか。
(次のページに続く)