「・・・メェさんが一人で抱えこむことじゃないんですよ。・・・話してしまいますね。ボクがここに来ようと決心したのは、メェさんが本当にボクを必要としてくださったからなんです。メェさんのうわさはずっと聞いていました。すごく、すごくがんばりすぎているから、心配だって・・・倒れてしまいそうだから・・・お父さんの相談に乗ってあげてほしいって・・・メェさんのお嬢さんにお願いされたんです。それでずっと心配していたんです・・・。
がんばっているメェさんは、素敵です。でも、必要なときにはだれかに支えてもらうのも大事だと思います。・・・だから、ボクはここに来ました。いっしょにがんばりましょう。メェさん」
(マリィが・・・わたしを心配して?)
メェさんはびっくりしました。
「ほ、本当ですか? それは・・・」
「はい。みんなメェさんが大好きですよ。だから一緒にがんばりましょう」
タベルノダイスキさんはやさしく言いました。
ありがとう。
メェさんは、静かに泣きました。そしてうなずきました。
「あなたがいてくれて、良かったですぞ」
(つづく)