プィン・・・、ピコン!
「鶴島かめ代です。いかがでしょうか、巨大水そうは? ここがゲームの開始地点になります。では、かんたんにルールをご説明します」
かめ代の顔を、パパパッと、8枚のパネルがかくしました。1から8までの番号がふってあります。
「パネルには、それぞれ、問題がかくされています。みなさんはそれをクリアしていってください。すべてに正解を出した時にゲームは終了し、みなさんにはすばらしいプレゼントが待っています」
「すばらしいプレゼントって何?」
「玉手箱だったらいらないや」
3人は、くすくす、笑います。
「ただし、まちがった答えを出した場合にはばつゲームがありますので、くれぐれもお気をつけください。それと、制限時間は陸(おか)時間で、きっかり、1時間です」
「陸(おか)時間?」
「画面の下をごらんください」
そこには丸い時計が2つ、並んでいて、それぞれ、陸(おか)時間、竜宮時間と表示がありました。
陸(おか)時間の方はかざりけのない普通の時計で、普通に動いていましたが、竜宮時間の時計は、こてこて、金のもようでかざられ、針は12時のところで、ぴったり、止まっていました。
「みなさまの住む世界と竜宮では時間の進み方がちがいます」
ガイドが言います。
「浦島太郎様は竜宮で3年間を過ごされましたが、村へ帰った時には300年が過ぎてございました。
ということで、最初の1時間が過ぎますと、自動的に竜宮時間に切りかわりますので、お気を付けください。くれぐれも制限時間内にゲームを終えますよう、お勧めいたします。
では、どうぞ、始めてください。プツン」