プィン・・・。
「あ、しんちゃん!」
そこは中華レストランとゲームセンターを合わせたような金ぴかの部屋。
新一は山もりのスナック菓子に囲まれ、でかいモニターの前にすわって、ゲームをしていました。
「しんちゃん!」
「あ、おねえちゃん、大ちゃん!」
新一はコントローラーをおいて、画面近くに走って来ました。
「おねえちゃん、ここのゲーム、ただなんだよ。ジュースやおかしもね。さっきまで、ステージでレンジャーショー、やってたんだ! もうじき、アニメも始まるんだって! 早く、下りておいでよ。トイレの近くにエレベーターがあるから」
美里と大介は顔を見合わせ、息の飲みました。
「やばいよ、しんちゃん。ここ、化け物やしきや!」
「そうよ、早く、そこからにげて!」
「え?」
新一は首をかしげました。
「ガイドさんは、ここは竜宮娯楽殿って、言ってたよ。おねえちゃんたちもすぐに来るから、遊びながら待っていなさいって」
「これでわかったぞ。しんちゃんのいるところ、地下88階や!」
「もっと下かも。待ってて、しんちゃん。あたしたち、むかえに行くからね!」
ところが、プツッと、画面が切りかわり、ガイドが顔を出しました。