美里は考えました。
「大ちゃん、あの人が言った通りなら、パネルの問題を全部とけば、3人とも、ここから出られるんだと思う。やってみようよ」
「そうか。よし、早く、やっつけちまおう!」
美里は、もう一度、タブレットの電源を入れました。
プィンと、残っている6枚のパネルが並びました。
「大ちゃんがまちがえたのは3問目よね」
美里が「3」のパネルにふれると、問題が現れました。
「『第3問 陸に帰った浦島太郎が玉手箱を開けてしまったのはどうしてでしょう?』 え、大ちゃん、これ、まちがえたの?」
「うん。何でだめだったんやろな?」
「何て答えたの?」
「でっかいカニがいっぱいいたから、こわくて、何か、武器がないかと思ったから。だって、歌にあるだろう、『帰ってみれば こわいカニ』って」
「ちがうよ。『こわいかに』は『これはどうしたことだろう?』っていう意味なんだって。音楽で習ったよ」
「おれ、そんなこと、習わんかったもん」