今日も、ウミネコが飛んでいる。
でも、海と波けしブロックの間に、チョウコはいない。
策作じいさんとチョウコ、戯れていたのは、あの辺だよな・・・。
そして、チョウコが泣いているように見えたのも、あの辺だったなと、目をやると、キラキラン!なにかが光った。
「あれは?」策作じいさんに問うと、
「そうや!」じいさんが、走り出す。
「キツツキ!」
「佐熊山策作さん!」
あたしたちは、お宝をゲットした。
お宝は、あの辺に、2個、ころんと転がっていた。
まるで、チョウコからのプレゼントのように。
『チョウコの涙』
あたしは、それに名前をつけた。