ぜったいいや。さっきまでなかよくあそんだお友だちをたべるなんて。
それならわたしのことも、あそんだ後に食べるんじゃないの?
ぴりーこぱん、やっぱりこわい。
「あんこちゃん、パンはきらい? すきだよね?」
ぴりーこぱんがあんこちゃんのかおをのぞきこんで、ふしぎそうに言った。
「すきだけど・・・お友だちは、たべたくないよ・・・」
あんこちゃんは、ちょっとなきそうになりながら答えた。
「そっか・・・」
ぴりーこぱんは何か考えているふうだった。
「うーんと、それじゃ、ホットケーキにしよう! ぴりーこぱんは、ケーキのなかで、ホットケーキがいちばんすきだから」
にたようなざいりょうだけど、ホットケーキは、お友だちじゃないってことかな?
とりあえず、あんこちゃんがいやがってることはわかってくれたみたい。
ぴりーこぱんのことが少しこわくなくなった。
「いいよ。じゃあ、ホットケーキを作ろうね」