そのつぎは『だるまさんがころんだ』をやった。
ハートちゃんは体が丸いから、がんばってじっとしようとしても、ゆらゆらゆれてしまった。
キャンディチーズくんも、風がふいたらころんでしまった。
でも、いつもさいしょにうごいてしまうのはぴりーこぱんだった。
じっとしているのがにがてみたい。
「あんこちゃん、ブランコにのるからおして~!」
キャンディチーズくんとハートちゃんがブランコにのり、ぴりーこぱんとあんこちゃんが後ろからおしてあげた。
ぎーこ。ぎーこ。
「もっとおして~!」
ぎーこ。ぎーこ。ぎーこ。
「もっともっと~!」
ぎーこん、ぎーこん、ぎーーこん・・・
「あっ!?」
ひゅーーーーーーーーん!
二人が思いっきりブランコをおしたら、ハートちゃんとキャンディーチーズくんが、ブランコからとびだして、とんでいってしまった
「あぶなーーーい!」
あんこちゃんはひめいをあげた。
二人はそのままじめんにたたきつけられ・・・・・・ることはなかった。
空のだいぶ高いところまでとんで行ったハートちゃんとキャンディーチーズくんは空中でピタッと止まった。そしてこちらに手をふって、
「ぴりーこぱん、あんこちゃんも早くおいでよ~」
とよんだ。
「わかった! いまいくー!」
かけ出したぴりーこぱんのふくのすそを、あんこちゃんはグッとにぎって止めた。
おいて行かれてはたまらない。
「どうしたのあんこちゃん! はやくいこうよ!」
「ちょっとまって! ぴりーこぱんはとべるかもしれないけど、わたしとべないってば!」
「・・・あ、そっか! あんこちゃんはおそらとべないもんね」
・・・ぴりーこぱん、やっぱり気づいてなかった。そんな気がしたんだよね。
「じゃあ、これかしてあげる」