ぴりーこぱんは、また自分のみつあみを二つとると、あんこちゃんの頭にくっつけた。
くっついたみつあみは、生きもののようにひとりでにクルクルと回った。
そのとたん、あんこちゃんは、自分の体がかるくなったかんじがした。
じっさいに体がフワッとうきあがり、足がじめんからはなれていた。
「これでよし! あんこちゃん、いっしょにいこう」
ぴりーこぱんが手をつないでとんでくれた。こわいけど、これなら少しあんしんできる。
「やっぱり、ぴりーこぱんってすごいね!」
「そうでしょ、エッヘン!」
空中でそりかえるものだから、ぴりーこぱんはクルリといっかいてん。
手をつないでいたあんこちゃんも、ぴりーこぱんにつられて、空でクルリといっかいてん。
ひえ~っ、おっこちそう!
「ぴりーこぱん、こわいってば!」
「あっ、ごめんね!」
ぴりーこぱんは頭をかいた。
はじめてやって来た、空の上。
足がふんばるばしょがなくって、ちょっとおちつかない。
ゆだんするとクルリとかいてんして、どっちが上だかわからなくなりそう。
あんこちゃんがこまっていると、ハートちゃんが気づいてくれた。
「あんこちゃんはとぶのはじめてだから、みんな、手をつないであげて」
さすがはハートちゃん、あんこちゃんのことをよくわかってくれている。
「ありがと、ハートちゃん!」