「つぎは、何してあそぼうか?」
あんこちゃんが言うと、ぴりーこぱんは少し考えてから、
「こういうのはどう?」
と、雲をこねこねして、何かを作りはじめた。
でき上がったのは、大きなかいだんみたいなものだった。
ふつう、かいだんはだんだん高くなるか、だんだんひくくなるかだけど、このかいだんみたいなのは、まっすぐいちれつにならんでいた。
「これをね、こうやって・・・」
ぴりーこぱんは、かいだんの一つをふんでみせた。
ポーン!
聞いたことのある音がした。あんこちゃんは元気よく言った。
「わかった! これピアノでしょ?」
「そう! くもピアノ!」
ド、レ、ミ・・・とじゅんばんに音を出しながら、ぴりーこぱんがにっこりした。
その後は、四人そろって雲ピアノの上でとんだりはねたり。みんなてんでばらばらに音を出すものだから、へんてこな、でたらめなメロディができ上がった。