「ヴ~。ゲホッゲホ・・・」
「だいじょうぶ? おくすりのんで、ねてなさいね」
ママが、ぼくに、おくすりをのませる。
「それにしても、何であんなところで、ねてたのかしら・・・」
ママが首をかしげた。
クリスマスのあさ。ママがぼくたちをおこしに来たとき、ぼくは、おふとんもかけずに、まどの下でねていた。
おかげで、ぼくは、すっかり、かぜをひいてしまったのだ。
「ママ。ぼく、コーヒーのんだけど、ねちゃった」
つよしが、ママに言った。
つよしは、そのことが、ふしぎで仕方ないらしい。おふとんに入って、すぐにねちゃったもんな。
「ふふ。あなたたちのコーヒーは、うす~くしてあったのよ。夜、ちゃんとねないと、体によくないでしょ?」
「なぁんだぁ・・・」
つよしが、がっかりした声を出した。
「たかしは、お昼ごはん、おかゆにしましょうね。たまご入りの」
ママがそう言って、部屋を出て行った。