でも・・・じゃあ何で、雪、ふってないんだろう。
考えても、わからないや。でもぼくは、サンタさんを見た。だから・・・。
「づよじ。ザンダざん、いる」
ぼくは、せいいっぱい、つよしに伝えた。つよしが、ぱぁっと、えがおになった。
「いたの? やっぱり、サンタさんが、プレゼントくれたんだねぇ」
「ヴヴ~~」
それはちょっと、ちがうんだけど、今、ぼくは、しゃべれない。つよしにおしえるのは、明日とか、あさってでいいや、と思った。
「にいちゃん。はやくげんきになって、またエージェント、しようねぇ」
つよしが、ニコニコしながら言う。
そうだ。エージェントは、かぜなんて、ひいてられないや。はやく、なおそうっと。
今日の夜には、クリスマスケーキも、食べられるはずだ。
夜中までがんばったエージェントには、おいしいごほうびが、まってるものなんだ。
つよしのかおが、ぼやけてきた。ぼくは、そのまま、ねむりにおちた。
Special Thanks to いらすとや