「にんげんあじの、アイス? なぁに、それ。どこにあるの? ねえったら」
レナがいくらきいても、カピバラは、グゥグゥいびきをかくばかり。
「いいわ。また、きいてみる。ありがとね」
とにかく、ヒントはもらえました。それだけで、ずいぶん、あんしんできるものです。
レナは、すぅっといきをすいこんで、
「すみませーーんっ。だれか、にんげんあじのアイス、しってますかーーーっ」
さっきよりもっと、大きなこえでききました。
「しってるよぉーーーー」
小さいけど、たしかにそうきこえました。
「よかった、しってる人が、いるわ」
レナは、ムニャムニャ言っているカピバラにバイバイして、こえのほうにいそぎました。