だれにも聞かれる心配のない所までやってくると、
「ここならだいじょうぶ。さあ、白状しなさい! あなたはだれ? どうして、マシュマロばかりをねらうの? それに、どうして、私のすがたがみえるの?」
と、一気に、問いつめました。
「いやあ、ぼくのほうこそ、不思議です。どうして、あなたに見つかっちゃったのかなあ? ちゃんと、シールドをオンにしているのに・・・」
どろぼうは、自分のうで時計のようなものを見せました。
「あらま。私のスタングラにそっくりね」
「ほんとですねえ。そのせいですね、きっと。ステルス同志の周波数が相互作用して、ああちゃら、こうちゃら・・・」
「ちんぷんかんぷんですよ。こんなところで立ち話しても、らちがあきません。私の家にいらっしゃい」
「マシュマロは?」
「仕方ないですねえ。私が買ってきてあげますよ」
ハツさんは、スタングラをオフにして、すがたを現すと、マシュマロを買いに、お菓子屋に入っていきました。