その晩、コスモ博士が、いつもより、少し、おそめに家に帰ると、ヤナギの木のようなものが、ハツさんと、リビングのソファーに並んですわって、テレビを見ていました。
山もりのマシュマロを、ばくばく、食べながら!
「母さん! だ、だれですか、それは!?」
ふたりは、ふり返って、立ち上がりました。
「ああ、お帰り、コスモ。こちらはキエール星からやってきたミエンダー・デル・キエールさんよ」
それから、うす緑色の異星人に向かって、
「息子の五所河原濾藻です」
と、博士をしょうかいしました。
ミエンダー氏は、マシュマロのふくろをだいたまま、ゆらりっと、頭を垂れて、
「はじめまして。ミエンダー・デル・キエールです」
と、おじぎをしたのでした。