学生による、ミヒャエル・エンデの『モモ』の舞台を最近見てきました。名作がどのように伝承されるか、という一面を見た気分です。
◆ドイツの学校では
私はドイツのエアランゲン市という町に家族と住んでいます。つい先日、私の子どもが通う学校で「モモ」が上演されました。この学校は「ギムナジウム」と呼ばれる学校で11~18歳までの生徒がいます。選択性の授業にサーカスや演劇があるのですが、両者が一緒になって体育館で上演したのが「モモ」でした。
ちなみに私の印象でいえば、2000年ごろからドイツの幼稚園や学校でサーカスを導入するところが増えているように思います。動物を使った曲芸よりも、より芸術性を高めたエンターテインメントサーカス、「シルク・ド・ソレイユ」などの影響もあったのでしょう。教育の観点からいえば、アクロバット、舞台演技、チームづくり、プロデュースなど「総合的」な学習機会があるのが魅力なのかもしれません。