ピーマンオバケのレストラン (2/3)

文・あいみ  

目をギュッと閉じていたさえちゃんは、あれ? ふしぎに思って目を開けました。
鳥の声が聞こえてきます。そよ風も吹いているようです。
あれれ。ここ、もうおうちじゃないのかなぁ。

「はい。もうさえちゃんのおうちじゃないですよ」
タベルノダイスキさんは言いました。
「ここはボクたちのレストラン、オバケのバケバケレストランです。まっててくださいね、ボク がんばりますから!」

「さえちゃん、イスにどうぞ。のどは乾いていませんか?」
ニンジンダイスキーさんが、冷たいグラスを持ってきました。わあ、きれいなオレンジ色!
「ありがとう」

創作童話『ピーマンオバケのレストラン』第2話挿絵ニンジンジュースさえちゃんはごくんと飲み込んで、あれれ?首をかしげます。
「これ、もしかして・・・ニンジン?」
「はい。ニンジンとフルーツのジュースです」
さえちゃんの口の中で、ひんやりしたすずしい味が残っていました。

あいみ について

あいみです。東京都在住の介護士さんしてます。赤毛のアンが大好きです。文通なんかもしていたりします。一度きりの人生、楽しまなきゃ!の精神で毎日頑張っています。 きっと明日は今日よりも良くなると信じています。 ブログ→「あいみの幸せぶっく」