ボタンをさがして(1/5)

文と絵・みろかあり

ありちゃんは、ようちえんの  ねんちょうさん。ボタンが  だいすき。
おかあさんから  つかわない ボタンを もらって たからものに しています。

あるとき ありちゃんは へやのすみに ころがっている きいろいボタンを みつけました。
とっても キレイ!

「わぁ、すてき!  これ、もーらい!」
ありちゃんが、さっそく  たからばこへ  ボタンを  いれようと したときです。
「わたし、キッキ。まいごに なったの。みんなの ところへ かえりたいの」
きいろいボタンが ありちゃんに はなしかけて きたのです!

「えー、ボタンが はなしたー!」
ありちゃんは めをぱちくり。

みろか あり について

東京都出身。絵本作家、イラストレーター。 イラスト、さし絵を担当した本は『KGBスパイ式記憶術』(水王舎)、『仏像の光と闇」(水王舎)、『おもしろ“紙学” エコ:紙はやさしいんだ!」(くもん出版)、『 もらった子ネコ、かえします』(CATパブリッシング)。 ブログとHPやっております。遊びに来てください。 ブログ: みろかありのブログ HP:みろかありのページ