ボタンをさがして(3/5)

文と絵・みろかあり

かいいぬ ピピちゃんの こやに きました。

ありちゃんは ピピちゃんを だっこして キッキを あてて みました。

「ボクたち そんなに まるく ないよ」
いぬの キバの ような かたちを した ボタンの さんきょうだいが こえを そろえました。

「わたしの おうちは どこなんだろう?」
キッキは ますます さびしそう。
「キッキ、きっと みつかるよ」

ありちゃんは ほかにも ないか へやを みわたしました。

みろか あり について

東京都出身。絵本作家、イラストレーター。 イラスト、さし絵を担当した本は『KGBスパイ式記憶術』(水王舎)、『仏像の光と闇」(水王舎)、『おもしろ“紙学” エコ:紙はやさしいんだ!」(くもん出版)、『 もらった子ネコ、かえします』(CATパブリッシング)。 ブログとHPやっております。遊びに来てください。 ブログ: みろかありのブログ HP:みろかありのページ