第4回 絵本そのものの魅力
こんにちは! 絵本セラピストの「えみっち」こと中村恵美です。
久しぶりのコラムです♪ ご無沙汰しているうちに、季節はいつの間にか秋に・・・。
「秋めく」「秋が深まる」ーー秋ならではの言い回しってありますよね。
普段フリーアナウンサーとして言葉と向き合う仕事をしていますので、日本語の美しさ、響きの素晴らしさを絵本から感じることもあります。
そして、絵本はやっぱり「絵」と「文字」があっての「絵本」ですから、「絵」に注目してもらい、「隅々まで見てみてください」と参加者のみなさまにお伝えしています。
そのため絵本セラピーの際には、読み手である絵本セラピストは参加者の方をみながら読むのでなく、自分もしっかり「絵」をみながら読みます。
参加者の表情や反応が気になりながらも・・・そこはぐっと我慢(笑)
耳から「おお~」「くすくす」という反応を聴いて、読み進めていきます。
◆時計のねじを巻き戻して
最近、この「絵」の反応が大きかった本がこちら、加藤休ミさんの『きょうのごはん』(偕成社)です。
とにかく絵がリアル!! 見ているとお腹が空いてきます~~~。
大人になると、絵本を読むことはあっても「読んでもらう」ことはあまりないので参加者は、ゆっくりと絵をみることができます。
そうすると、昔、我が家の食卓に並んだ季節の料理や、お母さんの定番家庭料理などが思い浮かぶようです。
その感覚が浮かんできたところで・・・お題です!!
「みなさんの思い出の味は?」「秋だな~と感じるものは?」
幼い頃に時計のねじを巻き戻して、記憶をひもといてもらいます。
忘れかけていたあの味が・・・懐かしい記憶が・・・たちまち蘇ります。絵本の力ってすごいですね~。