『かいじゅうポポリはこうやっていかりをのりきった』
新井洋行 著
岡田俊 監修
パイ インターナショナル
2023年5月刊
◆ぼくなんかいなくなればいいんだ!
かいじゅうポポリは、おこりんぼ。毎日怒ってばかりいます。
ある日、友だちに自分のしっぽを「おもしろいかたちだねえ」と言われると、「へんなしっぽでわるかったね!」と言葉の意味を悪くとらえ、急に姿を怪獣に変えて怒りだしてしまいます。
偶然友だちがみんなで遊んでいる姿を見ただけで、「仲間はずれにしたな!」と怒ってみたり・・・。
ポポリの怒りの沸点が低くて周りはいつも困っています。
しまいには、「ぼくなんかいなくなればいいんだ!」と家に帰り、物に八つ当たりを始める始末。
すると、ゴミ箱の中から怒りのマスター怪獣プワイズが現れ、怒りの秘密について話し始めます。
「怒りが湧いた時は、怒りの声を聞いてあげること、怒りは気づいてもらえないことが何より嫌いなんだ」と教えてくれます。
それから怒りを鎮めるためにすると良いことをいくつも教わり、ポポリは自分が怒りそうになったら、それを実践するようになります。その方法を使えるようになり、だんだんと怒りをコントロールできるようになっていきますが・・・。
ある時、ケンカをしないで友だちと楽しく別れた後、ソーサラスに出会い、「笑い方が気持ち悪い、笑わないでくれ」と言われてしまいます。
その時、またムクムクと湧いてきた怒りと向き合い、ポポリは何と伝えたのでしょうか? ソーサラスも実は口が悪い自分が大嫌いだったでした。この続きはぜひ絵本で!(次ページに続く)