怒りをコントロールするには?

かいじゅうポポリはこうやっていかりをのりきった

新井洋行 著
岡田俊 監修
パイ インターナショナル
2023年5月刊

◆ぼくなんかいなくなればいいんだ!

かいじゅうポポリは、おこりんぼ。毎日怒ってばかりいます。
ある日、友だちに自分のしっぽを「おもしろいかたちだねえ」と言われると、「へんなしっぽでわるかったね!」と言葉の意味を悪くとらえ、急に姿を怪獣に変えて怒りだしてしまいます。

偶然友だちがみんなで遊んでいる姿を見ただけで、「仲間はずれにしたな!」と怒ってみたり・・・。
ポポリの怒りの沸点が低くて周りはいつも困っています。
しまいには、「ぼくなんかいなくなればいいんだ!」と家に帰り、物に八つ当たりを始める始末。
すると、ゴミ箱の中から怒りのマスター怪獣プワイズが現れ、怒りの秘密について話し始めます。

「怒りが湧いた時は、怒りの声を聞いてあげること、怒りは気づいてもらえないことが何より嫌いなんだ」と教えてくれます。
それから怒りを鎮めるためにすると良いことをいくつも教わり、ポポリは自分が怒りそうになったら、それを実践するようになります。その方法を使えるようになり、だんだんと怒りをコントロールできるようになっていきますが・・・。

ある時、ケンカをしないで友だちと楽しく別れた後、ソーサラスに出会い、「笑い方が気持ち悪い、笑わないでくれ」と言われてしまいます。
その時、またムクムクと湧いてきた怒りと向き合い、ポポリは何と伝えたのでしょうか? ソーサラスも実は口が悪い自分が大嫌いだったでした。この続きはぜひ絵本で!(次ページに続く

えもり なな について

江森 奈々(えもり なな)1985年神奈川県生まれ。千葉県在住。幼少期より母から良質な絵本を与えられて育つ。幼い頃から絵を描くことが得意で、小学生の頃は漫画を描く。中学生になると美術部に所属し油絵を始める。灰谷健次郎の「兎の目」に感銘を受け、10代は日本や世界の児童文学を読みふける。現在、保育士をしながら絵本や童話、紙芝居の創作、読み聞かせを行っている。画家・イラストレーター、モデルとしても活躍中。絵本は1500冊以上読破。2023年be京都にて初のプチ個展を開催。パレットクラブスクール19期絵本コース卒業。トムズボックス2019冬季ワークショップ修了。 『絵本作家になるには、絵が描けないと無理ですか』(CATパブリッシング)の挿絵を一部担当。 ●YouTube:【なないろ本屋/7's BOOKSHELF】 ●Instagram:【nana_museum】