◆意外な展開に
私はこのラストの展開を読み進めた時、想像していなかった意外な展開に感動し、思わず涙がこぼれそうになりました。
特に後半の場面では、文字がなく絵だけで表現されているページがあり、そこには時間の流れを感じさせる緊迫感と祝福の美しい光の情景が描かれていて、グッとその世界観に引き込まれてしまいました。
また、作者が伝えたかったメッセージが、ラストではっきりと読者に届けられている点も見事な構成力によるこの絵本の魅力です。
怖いだけがおばけの絵本ではない。根底に「死」という重いテーマを扱いながらも、可愛らしいイラスト、ストーリー展開によってわかりやすく伝えている点も素晴らしいです。
大切な人と一緒に過ごせることの喜び、「心から幸せだった」と感謝の気持ちを送ることの大切さに気づかされます。
この絵本は、子どもだけでなく大人向けの絵本でもあるかもしれません。
亡き人を思い、そして今一緒に過ごしている大切な人を思いながらぜひ読んでほしいです。
ハロウィンの夜に感動するおばけの絵本をどうぞ。