私が童話作家になった理由:すとうあさえさん

◆童話作家だって、だれが決めるの?
私は自分が童話作家になっているのか、よくわからない。プロフィールには「幼年童話作家」と書いたりするけれど、いつもそう書いては落ち着かない気持ちになる。

岡信子先生が、以前こんなことをおっしゃっていた。
「作家として重要なことは作品を多く書くことではなくロングセラーを1冊書くことだ」と。
どきっ。20刷ぐらいでは、まだロングセラーとは言えない。それに作家かどうかは自分が判断することではなく、他人(社会)が決めることのような気もするし・・・。
あっ、また私のなかの無口な女の子がつぶやいた。
「とにかく、ぽつぽつ書いていくことよ」ですって。

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プロフィール
すとうあさえ:東京生まれ。ライフワークは「日本の行事とあそび」。作品に『ざぼんじいさんのかきのき』『十二支のおもちつき』『まなつのみみず』『タネオがきた』『子どもとたのしむ行事とあそびの絵本』(産経児童出版文化賞受賞)『はしれ ディーゼルきかんしゃデーデ』(住田物流奨励賞受賞)ほか。紙芝居の作品も多い。