読み聞かせは、異文化学習の入り口

本を読み終わった後には、日本に関しての子供たちの質問が全く止まらず、困り果てた図書館員に頼まれて、何故か私が途中で助っ人回答者になる有様でした。子供たちの質問も、野球からどんどん離れて「日本そのもののこと」に広がっていき、子供たちの興味や想像力の豊かさに、こちらが舌を巻いてしまったくらいです。

読み聞かせの最後には、もう一度、『Take me out to the Yakyu』をみんなで大合唱。とにかく、全く興奮が収まらないという熱狂ぶりでした。日本の会に限らず、海外を学ぶ会では毎回こんな調子なのだそうです。
TAKE ME OUT TO THE YAKYU読み聞かせ「楽しい」という経験をするパワーは、計り知れないものがあります。図書館で提供するのは、たった40分足らずの短い異文化学習かもしれませんが、質の高い楽しみから得た経験は、子供に夢を与え、新しいことへの興味を確実に育てていくのだと感じます。
子供に未知の世界を教えたり、新しい何かに目を向けさせるには、「ほんのちょっと」の工夫をすればいいのだと、図書館の読み聞かせから学べた気がします。

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Junko Goodyear について

(ジュンコ グッドイヤー) 米国・ワシントン州シアトルの対岸、ベインブリッジ島在住。クリエイティブ・エージェンシー「Agentic LLC」共同経営者。 東京のど真ん中をベースに約20年間ビジネス経営した後、2010年にアメリカに生活の拠点を移す。エキサイトで刺激的な都会の生活をやめて、現在は仕事を日米で展開しつつも「半径5メートル以内の幸せ」を丁寧に生きる、パシフィック・ノースウエスト的「Go Tiny ライフスタイル」を実践中。 HP:Go Tiny!