本を読み終わった後には、日本に関しての子供たちの質問が全く止まらず、困り果てた図書館員に頼まれて、何故か私が途中で助っ人回答者になる有様でした。子供たちの質問も、野球からどんどん離れて「日本そのもののこと」に広がっていき、子供たちの興味や想像力の豊かさに、こちらが舌を巻いてしまったくらいです。
読み聞かせの最後には、もう一度、『Take me out to the Yakyu』をみんなで大合唱。とにかく、全く興奮が収まらないという熱狂ぶりでした。日本の会に限らず、海外を学ぶ会では毎回こんな調子なのだそうです。
「楽しい」という経験をするパワーは、計り知れないものがあります。図書館で提供するのは、たった40分足らずの短い異文化学習かもしれませんが、質の高い楽しみから得た経験は、子供に夢を与え、新しいことへの興味を確実に育てていくのだと感じます。
子供に未知の世界を教えたり、新しい何かに目を向けさせるには、「ほんのちょっと」の工夫をすればいいのだと、図書館の読み聞かせから学べた気がします。
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