「みんなぶじかい?」
ぼくはみんなの顔を見まわした。
「あ、あそこに!」
アリのさした方を見ると、さっきよりいきおいをました水の中に、あのきれいな羽のチョウがいた。
かれ葉の間にうもれて、うごけなくなっている。
「今、行くよ!」
ぼくはひらりと木からとびおりた。
水面すれすれのところでチョウをつかもうとした。
水をすいこんだ羽がおもくてひっぱりあげることができない。
何度トライしてもだめで、そのまま木の上にもどるしかなかった。
文と絵・高橋貴子
「みんなぶじかい?」
ぼくはみんなの顔を見まわした。
「あ、あそこに!」
アリのさした方を見ると、さっきよりいきおいをました水の中に、あのきれいな羽のチョウがいた。
かれ葉の間にうもれて、うごけなくなっている。
「今、行くよ!」
ぼくはひらりと木からとびおりた。
水面すれすれのところでチョウをつかもうとした。
水をすいこんだ羽がおもくてひっぱりあげることができない。
何度トライしてもだめで、そのまま木の上にもどるしかなかった。