『うみとりくのからだのはなし』
遠見才希子・作 佐々木一澄・絵
童心社 2022年3月1日刊
◆その時の状況によって
今回ご紹介する絵本は、性と身体について描かれた絵本です。
こういった内容は繊細で扱いが難しく、親として子どもにどう伝えればよいのか悩むケースも多いように見受けられます。
そんな時にわかりやすく伝えられる性教育の絵本として、子どもを持つ親御さんだけでなく、子どもの教育に携るすべての方に広くおすすめしたい絵本です。
主人公は双子のうみとりく。一見どこから見てもそっくり。でも身体のパーツをよく見てみると違いがあることに気づきます。
そして、「りくのからだはりくのもの。」「うみのからだはうみのもの。」と身体に目を向けることで自分の身体が自分のものであることを再確認します。
二人は普段「ぎゅーっ」と抱きしめ合うことが好きなのですが、時々ケンカしたり、何かをしていたりする時はぎゅーっとされたくない時も・・・。
触られたいかどうかはその時の状況によって変わることを教えてくれています。(次ページに続く)