『神社のえほん』
羽尻利門 作
あすなろ書房 2022年3月30日刊
◆神社って何のためにあるの?
今回ご紹介するのは神社に関する絵本です。
初詣にやってきた主人公のゆうた君は、帰り道にふとこれまでどんな時に神社を訪れていたかを思い出します。
弟のお宮参り、叔母さんの結婚式、七五三・・・。
神社って何のためにあるの? そんな疑問が湧いてきます。
ゆうた君はそのことをじいちゃんに質問すると、神棚の前で「神様とは人間をはるかに超える、強くて不思議な力をもつ存在・・・」と説明されます。
それでも、ゆうた君にはちょっと難しいと感じます。
すると、もっとわかりやすい例えでじいちゃんは説明を続けます。
日本には「八百万の神」という言葉があって、自然の山、川、田、草木、獣、石などありとあらゆるものに神様がいると考えられてきました。
さらにその神様を深く尊敬し、感謝を捧げてきたのが神道という信仰に結びついてきたことを教えてくれます。
神社とは神様を祀るための建物なんですね。(次ページに続く)