「神様、なります。なります。ぼくはお山になります!!」
おにぎり君はこころよく引き受けました。
「よかった。よかった。わしとて、うれしいんじゃよ。これで風がふいて寒くなることもない。アハハハハ・・・」
神様はまた、うれしくなっておどりだしました。
「やっほほ~い! やっほほ~い!」
おにぎり君もおどりだしました。
「ゴロロンロ~ン、ゴロロンロ~ン」
すると、おにぎり君の体中から、緑の芽がいっせいにのびていきました。
「やっほほ~い! やっほほ~い!」
神様がおどりだすと、さらに芽がのびていきます。
ドングリも、花も、カキも、いっせいにのびて大きくなっていきます。
気がつくと、おにぎり君だった形も、ズンズンと変わっていき、大きく、大きくなっていきます。
さらに、大きく形を変えて、神様がいたほこらのそばには、りっぱで大きな山ができあがっていました。