BOOK展2022を終えて

3月2日(水)~3月26日(土)、埼玉県川越市にあるギャラリーウシンにて、毎年恒例のBOOK展が開かれました。本および本にまつわるグッズ、本をテーマにした絵画などの展示です。
今年、私(田村理江)は「豆本箱」で参加しました。コロナ禍の趣味として作り始めた小さな本たちを、それぞれ木箱に詰め、物語に関連する小道具を一緒に箱の中に入れて飾りました。
黒いてるてる坊主が主人公の豆本には、フェルトで作った黒いてるてる坊主が入っています。
チョコレートでできた王冠のお話には、ビーズの王冠。道端の花たちをテーマにした豆本には甘い匂いの香水瓶・・・といった具合に、作った箱は全部で13個。
会場の中央に置かれた長テーブルに、ずらりと並べました。
長テーブルの下には、それぞれの箱の創作秘話を書いた“解説文”があります。敢えてテーブルの下に展示した理由は、『不思議の国のアリス』気分で、会場にいらした方々も“小さく”屈んで、豆本世界を体感していただきたいから。ギャラリーオーナーさんのアイディアで、遊び心いっぱいの展示になりました。(次ページに続く)

田村理江 について

(たむら りえ)東京都生まれ 成蹊大学文学部日本文学科卒業。日本児童文学者協会第15期文学学校を終了。 第6回福島正実記念SF童話賞を受賞して、『ガールフレンドは宇宙魔女』(岩崎書店)を出版。 児童書の作品に『リトル・ダンサー』(国土社)、『夜の学校』(文研出版)、『魔の森はすぐそこに・・・』(偕成社)など。絵本の作品に『ふなのりたんていラッタさん』(フレーベル館)、『ハンカチのぼうけん』(すずき出版)など。 HP:田村理江のページ