次代の児童書の世界を担う書き手たちが、生まれたての作品をお届けします。
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だれの おうち?
おかの うえの ちいさな おうち。 だれの おうちかな?
土田 愛
猫や犬、いろんな動物をヒトっぽく描くのが好きです。どこかクスッとなる様なワンシーンを切り取れたらなと思っています。
ぼくの ばしょ
本作品は、東日本大震災、平成28年熊本地震の被災者の方々に贈ります。
やまうちゆうか
素材はすべてガッシュで、1つ1つ思いを込めて制作しています。作品を通して少しでも癒されてくれる方がいることを願っています。
記憶を失ったボビー(7/7)
ボクはまだふるえていた。頭が混乱していた。 だって無理やり袋から引っぱり出されたボクは、やさしい腕の中にだかれていたからだ。
記憶を失ったボビー(6/7)
きっとボクは売られていくんだ。もしかしたら食べられてしまうのかも。体がふるえ、心臓がどきどき音を立てていた。
記憶を失ったボビー(5/7)
でもふっと考えるんだ。ボクにだって家族がいたのではないだろうか。どうしてボクはひとりぼっちで、こんなところまで来たんだろうか、なんて・・・
記憶を失ったボビー(4/7)
ボクは決心して、まだ皆が寝ている朝はやく、そっとその家を後にしたのだった。 やさしい老姉妹がきっと悲しがるに違いないと思うと辛かったけど、他に方法がなかった。
記憶を失ったボビー(3/7)
姉のマリーナさんはピアノを教え、妹のミレーナさんは油絵を描いている。 家の中はいつも明るくにぎやかだ。ピアノのレッスンや絵の授業を受けるため、子どもや若い人
記憶を失ったボビー(2/7)
誰かがボクを呼んでいる。 子どもが笑っている。この子、誰だっけ。 ボクをやさしく抱いてくれるこの子どもはアンジェロ(天使)かな?
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