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北極星の夜(1/4)
ああ、すみません。 乗るなり、べらべらと勝手なことを。運転のおじゃまでしょう。 どうぞ僕のひとりごとと聞き流してください。
おじいちゃんとカッパ石(1/3)
今日は、近くの宇宙センターからロケットの打ち上げのある日。 おじいちゃんといっしょに見るって約束していた日だ。
マーポのクリスマスイヴ(9/9)
〈今夜ひとばんだけここに寝かせてくれよね〉 たった1週間前までそうしていたのに、まるでそれが1年前のことのようだ。ステッラがぼくを見つけたらどうするだろうか
マーポのクリスマスイヴ(8/9)
今日もずいぶん歩いた。町に近づいてきた気配だ。もうとっぷり日が暮れて一面銀世界である。いつのまにか雪はやんで、空にはたくさんの星がかがやいている。
マーポのクリスマスイヴ(7/9)
小さな石の橋のむこうに古びた家が並んでいる。橋の下から出てきた灰色のネコと目と目があったとき、そいつはじろりとぼくをみた。
マーポのクリスマスイヴ(6/9)
ぼくはおそるおそる彼の足もとにまるくなった。そしていつのまにか布団の中にまぎれ込んでしまったようだ。とっても寒かったからだ。
マーポのクリスマスイヴ(5/9)
〈おなかぺこぺこなんだよー。今日、まる一日何も食べてないんだよーっ〉 ぼくがさいそくがましく泣きつづけているので、ダヴィデはベッドに片ほうのひざをのっけたまま
マーポのクリスマスイヴ(4/9)
ステッラはぼくの前足をつかむと、やっと引きはなしたのだった。ぼくがくるりと向きを変えたとき、彼女の胸を思いっきりひっかいてやった。ひめいをあげてステッラがちょっ
マーポのクリスマスイヴ(3/9)
声につられてドアの方にふりかえったときだ。ぎょっとして体中の毛がさかだった。部屋のかどに白い衣類をまとった一人の女が、ちょくりつふどうのかっこうで立ちふさがって
マーポのクリスマスイヴ(2/9)
ローザ夫人こそ、ぼくを下うけのステッラにおしつけた女なのだ。ミンモの足の指かみつき事件いらい、ぼくにたいする態度はがらりと変わったのだった。
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