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北極星の夜(4/4)
運転中に僕のおかしなひとりごとを聞いてくださって、申し訳ないことでした。 ええ、そうです。あの北の空に光っているのが「北極星」です。 旅人の目印の星です。
北極星の夜(3/4)
もう、長くはないのですよ。妹は・・・ 胸をわずらっていまして。 きょうは一度家に帰ってそれからゆっくり見舞いに行きます。
北極星の夜(2/4)
すべての星が時とともにその位置を変えるのに、「北極星」は、決してその位置を変えないのです。 動かない北極星は、旅する人々を正しい方位に導いてくれます。
北極星の夜(1/4)
ああ、すみません。 乗るなり、べらべらと勝手なことを。運転のおじゃまでしょう。 どうぞ僕のひとりごとと聞き流してください。
おじいちゃんとカッパ石(1/3)
今日は、近くの宇宙センターからロケットの打ち上げのある日。 おじいちゃんといっしょに見るって約束していた日だ。
マーポのクリスマスイヴ(9/9)
〈今夜ひとばんだけここに寝かせてくれよね〉 たった1週間前までそうしていたのに、まるでそれが1年前のことのようだ。ステッラがぼくを見つけたらどうするだろうか
マーポのクリスマスイヴ(8/9)
今日もずいぶん歩いた。町に近づいてきた気配だ。もうとっぷり日が暮れて一面銀世界である。いつのまにか雪はやんで、空にはたくさんの星がかがやいている。
マーポのクリスマスイヴ(7/9)
小さな石の橋のむこうに古びた家が並んでいる。橋の下から出てきた灰色のネコと目と目があったとき、そいつはじろりとぼくをみた。
マーポのクリスマスイヴ(6/9)
ぼくはおそるおそる彼の足もとにまるくなった。そしていつのまにか布団の中にまぎれ込んでしまったようだ。とっても寒かったからだ。
マーポのクリスマスイヴ(5/9)
〈おなかぺこぺこなんだよー。今日、まる一日何も食べてないんだよーっ〉 ぼくがさいそくがましく泣きつづけているので、ダヴィデはベッドに片ほうのひざをのっけたまま
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