弱くなりたい(4/4)

文・中村文人   絵・中野愛久美

バ、バーン! ドーン!
ナラ山に着くと、体長10mのモゲラノドンがあばれている。
木をひっこぬき、山をくずしている。

「おい、モゲラ!」
ぼくが声をかけると、いきなり大きなツメをふりかざしてきた。
バーン!
木がまっぷたつになって、ふきとんだ。その時だ。
「ハチくーん、たすけて!」
たおれてきた木に、クマさんが足をはさまれた。
えーい!
ぼくは木をうごかした。

「ハチくん、あぶない!」
クマさんの声にふり向くと、モゲラがぼくをふみつぶそうとしてきた。
ぼくはモゲラの大きな足をうけとめた。
でも、ウエアのせいで、力がでない。
お、重い・・・。
このままではつぶされてしまう。