さくらじいさんは、めを とじて、あさがおたちの ことや、たのしかった おはなみの だいえんかいを おもいだしました。
「どんどん、どんどん、おおきくなるよ」
あさがおたちは、とっても かわいかったなぁ。
「さくらじいさん、とっても きれいだよ」
りすの ぼうやが、ほめてくれたなぁ。
「さくらじいさんも、ほら、いっしょに さけを のもう」
たぬきの おやじが、さけを くれたなぁ。
「さくらじいさん、うたが うまいんだねぇ」
くまのじいさんが、ほめて くれたなぁ。
「さくらじいさん。また、はなを さかせて ごらんよ」
うさぎの おかあさんが、はげまして くれたなぁ。
たのしかったことが、たくさん うかんできます。
すると、
「さくらじいさん」
とよぶこえがきこえました。