あさがおの木(3/4)

文と絵・なりくら

あさがおの木3-3

さくらじさんが、めを あけると、りすと うさぎの ぼうやが いました。
「さくらじいさん、また あさがおの きに なってね」

つぎに、うさぎの おとうさんが、こえを かけてきました。
「さくらじいさん、このあいだは、とっても きれいだったよ」

たぬきの おやじも やってきました。
「さくらじいさん、また、いっしょに さけを のもう」
そういって、くいっと さけを のむまねを しました。

くまの じいさんも やってきました。
「さくらじいさん、また いっしょに うたおうか」
「ああ、そうだね。また みんなで、だいえんかいを したいね。たのしみだなぁ。わははは」
さくらじいさんは、おおきな こえで わらいました。
はだかんぼうだけど、さくらじいさんは、ひとりぼっちじゃ なくなりました。

なりくら について

二男子の母。印刷会社を退社後、自営の仕事をしながら、趣味でイラストや絵本を描いています。夢は、描いた絵本をたくさんの人に読んでもらうこと。日々精進しながら、作品を増やしていきたいと思っています。 ブログ:なりくらわーるど