◆想像の世界を取り入れると
谷川俊太郎さんの感性から紡ぎ出されるユーモアに満ちた言葉と、中里和人さんの現実世界を切り取ったリアリティのある写真が見事に織り交ぜられ、一つのハーモニーを生んでいます。
私たち日本人は古来から伝わるアニミズムの精神が心の根っこの部分で息づいているように感じます。無機物にも魂があり、生きているという感覚があるからこそ、こういった想像の世界を楽しめるのだと思います。
普段見過ごしがちな物たちも精一杯生きている。そんな風に思えてきます。身近にあるものにもっと目を向けるきっかけになるかもしれません。そういった感性をいつまでも忘れずに残していって欲しいと思います。
想像の世界を取り入れることで、日常がより楽しいものに変化します。あなたの住む地域にもきっといろんな小屋があるはずです。
親子でそれを探す楽しみから始め、さらにどんなひとり言を言っているのかも一緒になって想像してみてはいかがでしょうか。何気ない道のりがそんな親子の会話でより一層豊かで楽しいものになるでしょう。