カラカラカラカラ・・・。
「いらっさいましぃ~~~~・・・」
おくから、しわがれた声がきこえた。
暗がりから、青白いかおで きものをきた おばあさんが、こちらに手をのばし・・・。
「きゃあーー! おばけ!」
ぼくは、パパのうしろにかくれた。パパ、はやく、おばけをやっつけて!
「あ、どうも。おせわになります」
パパが、おばけに、ペコリとあたまをさげた。
「おにもつ、おもちしましょうか・・・」
「ああ、だいじょうぶですよ。自分たちで、はこべます」
そのまま、何だかなごやかに、おしゃべりしてる。