すると、馬上試合に参加するために、うでにおぼえのある騎士たちが、続々と、お城に集まってきました。
ワタリガラスの王子のかたわらで、はなやかな馬上試合が始まりました。
きらびやかなよろいかぶとを身に着けた騎士たちが、試合場の両はしから、やりを構えて、馬を走らせます。
そして、真ん中まで来ると、やりで、たがいのたてをつき、馬から落とし合うのです。
ガツン!
ドシャン!
はげしいぶつかり合いの末、やりは折れ、たてはくだけて、かざりの宝石が、バラバラと、飛び散ります。
その後、騎士たちの戦いは、馬上から地上にうつります。
ガツン!
ドシャン!
重い剣を、たがいのたてに、力いっぱい、ふり下ろします。
どちらかが地面にたおれて、うごけなくなるまで。