「おしょう、井戸はふしぎだなぁ。 こんな小さなあななのに、くんでもくんでも水がでてくるなんて、おどろきだ!」
なんども水をくんでは、あたりにその水をまくかっぱ。
「やめんか、水がもったいない」
大きな声でしかりましたが、かっぱは言うことを聞きません。
つぎに井戸の中が気になったのか、じっとのぞきこんでいました。
おしょうさんはかっぱがおちてしまわないか、しんぱいです。
「あれ、なにか見えるぞ?」
もっと体をのばして、中に入ります。
「これ、あぶないぞ!」
今にもおちそうなかっぱの足を、おしょうさんはつかみました。