おしょうさんとかっぱ(5/5) 文・雪乃 椿 それからかっぱは、わるさをしなくなりました。 やくそくを守ってくれたお礼に村の人たちは、畑でとれた野さいを川においてあげています。 その野さいをかっぱは、ありがたく食べていました。 しかしたまにはわるさをしたくなるようで、おしょうさんの寺の井戸をのぞいては、がまんしているようです。 ほら、今日ものぞきにきましたよ。 「ひぇ~、おっとさん、かんにん、かんにん! くわばら、くわばら」 3 / 3«123