「あれれれ・・・?」
おどろきをかくせないおにぎり君は、これでは、行き先を見つけるなんてむりだよと、しょんぼりとしました。
ですが、神様はニコニコとして、どれどれと、おにぎり君をジッとさらに見つめました。
「ほ、ほ~う。なるほどなあ~。これは、すごいことになっておる」
おにぎり君はともかく、ドングリくんと、花のタネさんと、カキのタネたちのことだけでもと、神様に話してみました。
「うん。うん。知っておるぞ。知っておる。しかしのお、もうすでにかれらは気持ちいい場所を見つけているようじゃぞ」
「え? 気持ちのいい場所?」
「おまえ様の体はほんに、気持ちいいと、みな思っているようだ」
「え、ええ!? ほんとなの?」
おにぎり君 は、自分の体をよく見ようとしましたが、うまく見ることができません。
う~ん、う~ん。おにぎり君がうなっているところへ、はたまた、あの時のとっても強い風がまた、「ビュー、ビュビュビュ~」と、ふきました。
「おお! おお!! さむい!!」
神様はあわてて、ほこらの中にかくれてしまいました。