「おにぎりは、いろんな おもいでを つくってくれる、とくべつな たべものね。わたしも わかいときに、おともだちが にぎってくれた おにぎり、いまも わすれられないわ」
うさかあさんが、なつかしそうに、はなします。
「ともだちの おへやで じょしかいを したの。おんなのこだけの パーティね」
「うんうん。かあさんも おんなのこだったことが あるんだね」
うさとうさんが、うさに むかって、ぱちんと、かためを つぶります。
「みんなで ごちそうを もちよって、のんだり、たべたり。もう おひらきってときに なって、その おともだちが ザーサイの おにぎりを つくって、みんなに ふるまってくれたの。ザーサイの おにぎりって、そのとき、はじめて たべたんだけど、ほんとに おいしかったわ」