「やっと、あめの だいじさが わかったな」
いつのまにか こおにが すがたを あらわしました。
「ごめんなさい、わたし しらなかったの 。 あめが こんなにも だいじだったなんて・・・」
ありちゃんは ほおの なみだを ぬぐいました。
こおには ありちゃんの かおを みつめました。
そして、ありちゃんの てから あまぶえを うけとると すぅと ふきだしました。
ピィー、ピィー、ピィ~~
こおにの あまぶえは たからかに なりました。
ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロロロ~~
こおにの あまぶえを まっていたかの ように あまぐもと かみなりが やってきました。
パラパラパラリ・・・やさしいあめが ふってきました。