そんなことを、聞きたかった。
でも、なにも、聞かなかった。
ただ、一緒に空を見上げてる。
それだけで、よかった。
・・・なんてことは、ウソ。
流れ星に、願いを、かけた。
わんさか流れる星だもの、どれかひとつくらいは、願いをかなえて!
なんて、願いつつ、願いを、かけた。
いつか、また、賢作さんと・・・。
最後の星が流れた。
まだまだ続くだろう、続いてほしい、そう願い、しばらく空を見上げていたけど、もう、星は流れなかった。
「帰ろう」
「はい」
「明日の、いや、もう今日だな。今日の夜も見られるよ。流星の放射は、1週間ほど続くから」
「はい」