ぜんぜん不思議じゃなかった3日間(4/15) 文・朝日千稀 絵・木ナコネコ 4 遭遇 あたしの目の前には、海が広がっている。 どどどんと打ち寄せる波は、高い。 波打ち際を歩いているつもりでも、うっかりすると、波をかぶりそうになる。 いやいや、うっかりじゃないない、うっとりだ。 じつは、あたし、会ってしまったんだ。 一瞬だけど、写真の中で笑っていた、あの少年に。 1 / 41234»