「でもね、あんこちゃんがあいたいとおもってくれたら、またすぐあえる」
「わかった! ずっとまってる!」
あんこちゃんは、なみだをふいて、そう言った。
「ぼくたちも、バイバイしなくちゃね」
キャンディチーズくんが、ハートちゃんにむかって言った。
ハートちゃんは、あんこちゃんにむかって言った。
「ぴりーこぱんが帰ったら、わたしたち、絵にもどっちゃうんだ」
「そっか・・・」
あんこちゃんの目から、またなみだがこぼれそうになった。
なみだがポトンとおちるすんぜん、ぴりーこぱんがおおごえで言った。
「ハートちゃんとキャンディチーズくんも、ぴりーこぱんといっしょにいこう! そしたらまたあんこちゃんとあそべるから!」
あんこちゃんのなみだは、おどろきでスッとひいた。
「そんなことできるの?」
「できるよ! ぴりーこぱんは、なんでもできるんだもん」
ぴりーこぱんは、ハンバーガーのすがたでエッヘン!とむねをはろうとしたが、またパンがずりおちそうになってあわててやめた。
「ありがとう、ぴりーこぱん!」
ハートちゃんがうれしそうにおれいを言った。
「やったあ! まだまだみんなとあそべるんだね」
キャンディチーズくんがおどり上がって言った。
「それならわたし、バイバイできる。さびしくても今はがまんする」
あんこちゃんが言った。
「あんこちゃん、また時々、わたしの絵をかいてね。そしたら、あんこちゃんのことが見えるから」
「わかった、やくそくする」
あんこちゃんとハートちゃんは、ゆびきりげんまんをした。