ぼくたち エージェント!③~サンタクロースはいないのか?(1/6)

文・ひなたのんき  

もうすぐ、クリスマス。
ぼくたちがいつも、しれいかんから「ひみつのしれい」をうけて買いものにくるスーパーにも、キラキラしたおかしや、サンタさんのぼうしが、ならんでいる。

「にいちゃん。サンタさんのぼうし、ほしい」
「うん・・・ほしいな」
でも、ダメなんだ。今日のしれいは、お肉を買うことなんだから。
ぼくはエージェントたかし。もう小学校1年生のお兄さんだ。弟のエージェントつよしは、あと少しで5さいだ。
ぼくたちは、エージェントをやっている。エージェントっていうのは、ひみつのしれいをもらって、かつやくする人のことだ。

ひなたのんき について

東京都出身です。空と、水のある景色と、物語の世界が大好きです。 絵は描けないけど絵本が描きたいので、絵本の文章を編集さんに見てもらったりしています。 好きな絵本作家は、かがくいひろしさん、長谷川義史さん。 好きな童話は、寺村輝夫さんの「ぞうのたまごのたまごやき」、「こまったさんのオムレツ」。 好きな物語の出だしは、安房直子さん作「きつねの夕食会」の「新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客をよんでみたくてたまりませんでした」。 こんな風に人に衝撃を走らせる一文を、自分もかきたいと思います。