ぼくのうちでは、クリスマスが近くなると、うちのポストに、サンタさんへのお手紙をいれておく。そうすると、サンタさんが、そのお手紙をもっていってくれるのだ。
そして、クリスマスのあさには、お手紙にかいたものが、ちゃんとまくらのよこにおいてある。
今年も、ぼくたちは、おてがみにほしいものをかいて、ポストに入れていた。
テツヤは、ぼくたちの話をきいて、
「ぎゃはははははっ! ばっかだ~、こいつら!」
おおわらいした。
「なんだよ。何がおかしいの?」
ぼくは、ムッとした。すると、テツヤは、信じられないことを言った。
「ば~か、サンタなんて、ほんとは、いないんだぜ。プレゼントはな、父ちゃんとか、母ちゃんが、夜中にこっそり、おいてるんだよ。おまえら、まだサンタなんて、信じてるんだ。ば~~か!」
テツヤは、言いたいだけ言って、わらいながら、マンションの方に走って行った。